手のひらをついて転んでしまった:舟状骨骨折
舟状骨骨折(しゅうじょうこつこっせつ)
■どのような障害か ![]() 舟状骨は指の骨と前腕の骨を連結する重要なはたらきがあります。舟状骨は手の骨の中で最も骨折を来たしやすく、手関節周囲の圧痛と腫れに加え、掌(てのひ ら)の親指側に顕著な圧痛があります。合併症として、偽関節(ぎかんせつ:骨がつかずに関節をつくるもの)や変形治癒がおこることがあります。これによっ て、手関節の運動が変化して痛みや可動域の減少、力の低下を来すことがあります。舟状骨の血行は不安定で、虚血性壊死(えし)を来す危険が高くなっていま す。 また、この骨折は、その解剖学的構造から通常の2方向のエックス線撮影では骨折を確認できないことがあります。そのため、舟状骨を別の角度 から何枚か追加して撮影する必要があります。CT検査が診断に役立つ場合もあります。骨の血行状態を知るためにはMRI検査が役立ちます。 ■なぜ起こるのか 舟状骨骨折は掌をついて転んだ際や、サッカーのゴールキーパーなどで拳を握ったパンチなどの外力でも発生する骨折です。 ■どうしたら治るのか ズレのない骨折は、親指から肘までをギプスで固定します。固定期間は骨折型によって多少異なりますが、6~12週固定します。舟状骨の血行は指先に近い方が良好で、腕に近い方が骨癒合に時間を要することがあります。 |
||